ほぼチューニングなしでもSoftEther VPNで40Mbps!タイ・DATC SIMでの実体験レビュー

はじめに:タイでもSoftEther VPNで高速接続できた話
日本国外でインターネットを利用する際、VPNはとても重要な存在です。特に日本のストリーミングサービスや業務用アプリ、銀行系のサービスを利用するには、日本のIPアドレスを持つVPN接続が不可欠です。
今回は、私が実際にタイでSoftEther VPNを使用して40Mbps以上の速度を安定して出せた実体験を紹介します。しかも驚くべきことに、ほぼチューニングはしていません。
多くのVPNサービスは「高速」や「高性能」といった言葉を並べていますが、実際には回線が不安定だったり、接続が切れやすかったりすることも少なくありません。しかし、SoftEther VPNはそれらの不安を良い意味で裏切ってくれました。
使用環境の紹介(SIM・VPN製品)
私がこの実験(というより普通に遊んでいただけですが)を行っていた環境は以下のとおりです。
- 国・地域:タイ
- モバイル回線:DATCのSIMカード(4G LTE)
- 通信速度(VPN接続前):おおよそ50〜60Mbps
- VPNソフトウェア:SoftEther VPN
iPhoneのSSTP Connectアプリを利用して、日本国内の自宅のVPSに構築しています。接続方式はほぼデフォルト設定のまま使用しており、VPNの設定はほぼカスタマイズしていません。
それにもかかわらず、VPN経由の速度は40Mbps以上を記録。通常、VPNを通すと速度が落ちることが多い中、これは非常に優秀な数値と言えるでしょう。
ほぼチューニングなしで40Mbpsが出た理由を考察
なぜ、ここまで高い速度を出せたのか?以下に自分なりの考察をまとめてみます。
SoftEther VPN自体の性能が高い
SoftEther VPNは、元々学術機関で開発されたオープンソースVPNソフトウェアです。多くの商用VPNよりも柔軟性・安定性に優れており、TCP分割転送や圧縮通信といった高速化技術がデフォルトで実装されています。
DATC SIMの通信品質が良好だった
タイ国内の通信インフラは想像以上に整備されています。特に都市部では安定して高速なLTE通信が利用でき、VPNを通しても回線の遅延やパケットロスが極めて少なかったようです。
サーバーのロケーションとVPSの性能
日本国内に設置したVPNサーバーは、低Pingで応答が得られるリージョンにあり、回線品質も良好。VPS自体もスペックが高めのプランを使用しており、VPNセッションが混雑することもありませんでした。
このように、「VPN初心者でもそのまま使って高速」という体験ができたことが、今回の最大の発見でした。
まとめ:シンプルな構成でここまでできる
SoftEther VPNは、「無料・高性能・設定が簡単」と三拍子そろったVPNソフトウェアです。そして今回のように、海外SIM環境でも設定なしで40Mbpsの速度を出せるというのは非常に魅力的なポイントです。
多くの人が「VPNは難しい」「チューニングが必要」と思い込んでいるかもしれません。しかし実際は、SoftEther VPNさえ使えば、そこまで複雑な設定や知識は不要です。
私は今後もこの構成を使って海外からのVPN接続を続けていくつもりですが、同じようにVPN選びで迷っている方には、ぜひ一度SoftEther VPNを試してみてほしいと思います。
次におすすめの製品(後継機)
もしこれからSoftEther VPNをサーバー側で構築したい方には、現在の最新版である「SoftEther VPN 4.42 Build 9798」以降がおすすめです。安定性とセキュリティの向上が図られており、より信頼性の高い通信が可能です。